ある日、郵便受けをあけたら、A4四つ折りの白い手紙が入っていました。
宛先はMs Sakata。差出人名はYour neighbor。一瞬それを見て胸がドキッとしました。というのも、最近下の住人から子供の走る音がうるさいと苦情をいわれていたからです。
「ついに訴訟か?!」なんてことも頭をよぎったけど、中身をよくよく読むと、むしろ感激する内容でした。
それはこの前、マンションの前で立ち話をした90歳のアメリカ人のおばあちゃんからの手紙だったのです!!
よくすれ違うので顔見知り程度でしたが、以前行ったランゲージカフェにもいらっしゃったので、「前にランゲージカフェでお見かけしました」と思い切って切り出してみました。
すると、「行ったのは初回だけで、その後は行ってないの。何せ耳が遠くてみんなの会話が聞こえなくて、、」と。とてもチャーミングなおばあちゃんなのです。
ノルウェー語はペラペラなので、ボランティアスタッフとして参加されたのかと思いきや、そうではなく自分自身が勉強するためだと。何と向上心が高いのでしょう!
そして、驚くことにアメリカからノルウェーに渡ったのは約60年前!!その60年間はBergenという西海岸にある都市(観光都市で一度は必ず行きたい街)に住んでいたそうです。お子さん3人がこのあたりに住んでいるため、4年前にご夫婦で移住されてきたようです。ちなみに旦那様はノルウェー人とのこと。
10分程立ち話をして、お互いどの棟に住んでいるかぐらいは話してその日は別れました。名前も連絡先も交換せずにです。
そんなよく知らない私の郵便受けを探し当て(3階に住んでいるとしかお話していませんでした)、名前もチェックして、手紙を書いて投函してくれたわけです!!
気になる内容はというと、、
「私は先生でもないけど、あなたのノルウェー語向上のお役に立てれば幸いです。どんなふうにお助けしたら良いか話し合うために今度うちにお茶しにきませんか?もし、興味があればこちらにお電話ください。」
なんていい方なんでしょう!感動!
ほぼ見ず知らずのアジア人女性の私を家に招いて、おまけにノルウェー語まで教えてくださるなんて!!
願ったり叶ったりです。いくらテキストで勉強しても、語学は話をしないと身につきません。身近に話し相手になってくれる人がいないかなと常日頃思っていました。こんな近くにいたとは。。(お住まいは隣の棟でドアtoドア、恐らく3分(笑))
翌日、早速お電話したところ、つながらなかったのでSMSでご連絡差し上げ、善は急げで早速明日訪問することになりました!ドキドキ
Bergenのお話とか、ノルウェーに来た経緯とか、お仕事何されていたのか、色々聞きたいことはたくさん。
なるべくノルウェー語で聞かないと意味ないですよね!頑張ります〜
※ムンク美術館から見渡したオスロ港の景色