娘の夏休みが2ヶ月もあると、後半は段々ネタも尽きてくるわけで、何気なく娘に「明日どこ行きたい?」と聞いたら、「水族館」と返ってきたのでそれをGoogle Mapに入力したら、唯一ヒットしたのがDrøbakという小さな町の小さな水族館でした。それが、そもそもの始まり。
大してリサーチもせず、特に期待せずに40分車を走らせ辿り着いたDrøbak。そしたら、意外や意外、何だか観光地風の賑やかさ。人も多い。
海沿いの町で白い家並みと空と海のコントラストがとても綺麗。大きな船も来ていて、後から確認したらOsloの中心部からやってきた船でした。
「なんか、この町違う」
と思った矢先に娘が水族館前でこんな看板を発見!
「サンタクロース?!」
その後もずっとこのことが頭から離れない様子の娘。水族館は予想通り、一瞬で見終わり(笑)、お昼ごはんを食べているとき旦那がググるとどうやらここはサンタの町らしいことが判明。日本からサンタ宛に手紙を書くとここに届くらしいといった情報を見つけ、娘に伝えると更に興奮する娘。でも、その時点では一体その手紙が具体的にこの町のどこに届くのかよく分かっていなかった私たち。
よく分からぬまま、町の中心に向かって少し坂を上って辿り着いたのがココ。
「ココがサンタの家?!」
半信半疑で中に入ると、、
いました、サンタが!といっても本物ではなく、人形ですけど、どうやらここに手紙が届くようです。世界中からの手紙が山積みでありました。
後から調べるとここは1980年代に作られたクリスマスハウスで、90年代に手紙の受付も始めたようです。手紙の展示以外にもNisse(スウェーデンではトムテ)と呼ばれる北欧の小人の妖精をモチーフにしたクリスマスグッズ(メインは人形)が所狭しと売られていました。
Nisseは赤いトンガリ帽子に、ヒゲに顔が埋もれた小人なのですが、お世辞にもあまり可愛いとはいえない風貌で、人形は買う気になれず、(娘もとても怖がっていました)センターテーブルだけ記念に買って帰ってきました。
Nisseは昔から北欧に伝わる農家に住み着く妖精らしく、家族に幸運をもたらす存在として大事にされてきたようです。ただ、気難しいところもあり、怒らせると災いが降りかかるともいわれているようです。それがいつからか、クリスマスのサンタクロースと融合し今のかたちになったとか。ざっと調べたところそんな経緯でした。
お店の店員さんにどうやったらサンタクロースに手紙を出せるのか聞いたところ、ここに出してねとスタンプを押してくれました。よく見るとトナカイではなく豚に乗ってるサンタクロース。これが北欧のサンタの証拠ですね!
Julenissen 1440 Drøbak
これが宛先と住所です。Julenissenがノルウェー語でサンタクロース。あとは町の名前と番地だけ。もし、日本から出すならここにNorwayと加えてAir Mailと書けば届くってことです!(逆にここの郵便局から手紙を出せばこのスタンプが押されるらしいです)
この冬、チャレンジしてみてはどうですか?うちもぜひやってみようと思います。
夏休みも残りあと1週間。最後になかなかいい思い出が作れました。